DIYアドバイザー最初の関門、筆記試験。問題数も多く どこから勉強していいか分からない あなたに、押さえるべき勉強法を 解説していきます。
DIYアドバイザー試験の問題構成
問題構成は、大問⑴と⑵に分かれています。
大問⑴には問いが2個あります。
展開図など図形が描かれ、それを読み取り、長さを解答したり、図形の作成をする問題。
もう一つはイラストが描かれており、名称を記入する問題。
大問⑵にはおおよそ30個のマルバツ式の問題と10個の語群選択と2個の穴埋め問題があります。
実技試験を受ける方、一次試験免除の方はDIYアドバイザー実技試験の過去問対策
DIYアドバイザー試験の過去問に挑戦
勉強パターンの全体的な流れは、過去問を解いて、間違えたら確認して覚えるを繰り返して、正解できる問題を増やしていくやり方です。DIYアドバイザー試験は足切り方式なので、頑張って覚えましょう。
まずはDIYアドバイザーの過去問を解く
どんな問題が出るのか、何を覚えないといけないのか。まずは過去問題を1年度分を解いてみましょう。
この時は点数にこだわらなくて大丈夫です!
なぜかというと、大方こんな感想になるからです。
感想
- 接着剤種類ありすぎ!!なんだよ酢ビ樹脂系エマルションって!!ボンドとかアロンアルファとかじゃないのか!!
- モクゾウザイライコウホウジュウタクとは...?
- ドライバーの種類ってたくさんあるんですネ( ゚д゚)
聞いたこともない言葉がたくさん出てきて、私も初めは覚えることの多さに戸惑いました。
DIYアドバイザーは、問題傾向を掴んで、ポイントを絞って勉強しよう
実は出題傾向というものが顕著に出ていて、ほとんど毎年出題されいる項目が下記です。
大工工具、作業工具
ノコギリ・ドライバー等使い方について
電動工具
電動ドライバー・ジグソー・トリマー等の使い方について
接着剤
種類と使い方
塗料
種類と使い方
建築金物
丁番やドアノブ、鍵の種類
5つのポイントは必ず抑える。
これらの5項目は実技試験にも影響してくる為、重点的に覚えていきましょう。
筆記試験対策 ポイントカテゴリー
では、5つのポイントについて深掘りしていきます。
大工工具・作業工具
ノコギリは切るだけじゃない。様々な使用用途がある!
DIYアドバイザーハンドブックの大工工具のページには、様々な”〜ノコ”という名前の工具があります。
○○ノコは木材を切るために使用する。マルかバツか?
なんて問題は出てこない。
下記の様に特徴に関して触れてくる場合がほとんどです。
替え刃式ノコの刃は耐摩耗性が低い。マルかバツか?
答えはマル。替え刃式ノコは刃先を衝撃焼入してあり、耐摩耗性が優れています。また切れ味が落ちたら、新しい刃に交換して使用できます
この様に特徴を把握していないと答えられない問題になっている。
ノコの中でもユニークなノコ
特徴が強いものはラッキー問題です!しっかり覚えましょう。
ポイント
- 精密さ〜ときたら、
胴付ノコ - くり抜く〜ときたら、
畔びきノコ - 曲線状に引き抜く〜ときたら、
廻し引きノコ - アサリがない〜ときたら、
ダボ切りノコ - ワイヤーときたら、
フレキシソー
問題文は最後まで読まないと間違える
平成22年の問題でこちらが出題されている。
次の問題が正しければマルを誤りならバツを選びなさい Q手曲がりノコは、生木を切るため、刃が細かい
答えはバツ。 この様な場合、手曲がりノコは丸太や生木を切るのに使用されるが、刃が細かいという特徴は持ち合わせていません。
生木!手曲がりノコだ!と飛びついてしまうと不正解になってしまう。問題は最後まで読みましょう!
電動工具
なかなかイメージがしづらく難しいのが電動工具。ホームセンターなどで実際に工具を見てみると覚えやすいかもしれません。
電動ドライバー
複数あるビットの種類と特徴を抑えよう。
ビットの問題は平成24年にはマルバツ形式で出題され、平成25年には語群選択式で出題されている。
特徴からビット名、ビット名から特徴をよく関連付けておきましょう。
私は勢い任せにそのままAmazonでボッシュのインパクトドライバーを買いました。
ジグソー・トリマー・サンダー
ドリルドライバーとインパクトドライバーは、お持ちの方も多い電動工具ですが、ジグソー・トリマー・サンダーには馴染みが少ないと思います。
この三種類の電動工具は可能であれば実機を触りたいところです。
特にジグソーは実技試験で使用し、板材を加工する問題もありますので、オービタルアクションタイプの機能などを理解しておきましょう。
トリマーは実技試験にも出ることがありますが、動作はなく、ビットの取り付けのみというものが、過去出題されています。
接着剤
私は接着剤が一番苦手だったので集中的に暗記していきました。とはいえ、この接着剤の知識は普段の生活でも有効に使えるので覚えて損はしないです。
接着剤の項目は、用途・使い方まできっちり暗記
DIYアドバイザーの中で、鬼門だと感じるのが接着剤です。
筆記でも高頻度で出題されます。また、実技では貼り合わせを行う問題も出題可能性があります。そのためにも、こちらはしっかりと復習と想起を繰り返して記憶に定着させましょう。
気をつけたいのが、オープンタイムと塗り方
塗り方
- 合成ゴム系は両面に塗り、5〜10分放置した後、触ってもベタつかない程度の乾燥具合を確認してから貼り付ける。
- スチロール樹脂系は片面に塗り速やかに貼り付ける。
- 酢ビ溶剤系は片面に点状か線状に塗り、接着面に擦り込む様に圧着
この様に、種類によって放置時間(オープンタイム)や塗り方が異なります。
もちろん試験で正しい回答を選ぶために、正確に覚えないといけませんが、誤った接着方法は、本来の接着強度を引き出せず危険な場合があると考えてください。
接着剤は、種類が多く一般消費者の方も、分からないことが多い商品です。
特に販売店の方でDIYアドバイザーを受ける方は正確に覚えましょう。(ただ、接着剤メーカーのパッケージはかなり丁寧に書かれていますので、パッケージを見るとよく分かります!)
塗料
塗料も接着剤に負けじと種類があって、大変面倒な領域でした。
種類がかなり多い。かつ、専用塗料が存在する
塗料の分類は大きく分けてこの6つ
- 水性塗料
- 溶剤系塗料(油性塗料)
- スプレー
- ニス類
- 特殊塗料
- 塗料補助剤
塗料攻略のポイントは使用場所と塗布可能な素材
DIYアドバイザーの出題形式は、
- 外部の木製窓枠を〇〇で塗装した
- 鉄製の雨戸を〇〇で塗装した
- 投光器のランプカバー塗装に〇〇を使用した
- 次の場所を塗装するのに最も適切な塗料を解答群から選びなさい
この様に、塗る場所と素材が明記されている場合がほとんどです。そのため、塗料攻略は使用場所と素材の理解が必要です!
建築金物
建築金物は見た目がはっきりしているので、接着剤や塗料と比べて易しいです。
馴染みの部材も多い、建築金物
建築金物では、あなたもよく見たことがあるものが多いと思います。押さえておきたいポイントは
- 丁番
- 錠前
- 接合金物(ネジ・クギ・アンカー)
この3つです。
金物はDIYをするときに頻繁に使いますよ!ぜひ使い方を覚えましょう!
丁番は使用場所をしっかり覚えよう。
あなたが毎日、開け閉めしている扉や箱に使われている、蝶番を見てください。
室内ドア、キッチンやクローゼットの扉にはそれぞれ、違う丁番が付いているはずです。
錠前は分解と組み立てができるくらいに覚える
使用用途から部材名、部材名から使用用途はもちろんですが、錠前は、各部品の役割もしっかりと覚えましょう。
サムターンの向きとデッドボルトの位置関係、ラッチボルトの向き内部構造を理解が必要です!
接合金物(ネジ・クギ・アンカー)
各ネジが、何と何の接合に使われるかを把握するのがポイントです。
また、中空壁アンカーは実技試験にも出題されますので、イラストを見て、名前と取り付け方法をきちんと理解しておきましょう。
DIYアドバイザー試験はひたすら過去問演習が1番です。
DIYアドバイザー試験は、数学とは違い、計算間違い等がありません。覚えていたかどうかです。
間違っても詰め込みはしないでください。記憶方法は人それぞれ得意なやり方があると思います。混同しない様に記憶にしまっていきましょう。
詰め込みでなんとかなる、種類量ではないので、計画的に勉強をこなしていきましょう。
筆記試験対策 過去問演習
- 大工工具、作業工具(ドライバー等使い方)
- 電動工具(電動ドライバー等の使い方)
- 接着剤 (種類と使い方)
- 塗料 (種類と使い方)
- 建築金物(丁番やドアノブ、鍵の種類)
以上のポイントを読んだ後は、2回目の過去問の演習に取り掛かりましょう。
2回目では、まだまだ分からない問題の方が圧倒的に多いはずです。2回目は意味が分からない問題があれば、すぐに解答を確認して、間違って覚えない様にしましょう。
DIYアドバイザー実技試験について
実技試験の過去問対策についても記事を用意しました。知ってるか知らないかだけで、合否が分かれたりします。