過去問を練習するときに周りと差がつく重点ポイントと当日の注意点を解説していきます。情報量の差が合否を分けますので、知っておいて損はないはずです。
この記事でわかること
- 実技試験の合否基準
- 当日の服装や試験会場
- 実技試験の練習のやり方
試験官がチェックしているところとは
注意ポイント
- 作業に適した服装であるか
- 安全な作業手順かどうか
試験中はこの二つをよく観察しています。
実技試験ではいかに悪い印象を与えず安全に作業を行えるかが大切です。
つまり、服装が作業に適していないと、目をつけられます。注視されている状態では緊張もしますし、なにより細かいミスもバレます。
例年通りであれば試験官は2人に対して5人の受験者を確認します。
そのため、「この人は大丈夫だな」と思わせてしまえば、試験官はこっちを見なくなります。そんなんで良いのか?と思いますが、経験談です。
一発アウト危険行為
以下のことをすると、一発不合格です。
注意ポイント
- 木材を固定せずに切る
- バッテリーを抜かずに、ビットや刃に触る
気をつけましょう。試験官は危険行為を確認すると、危ないですよと声をかけてきます。
その場で不合格とは言いませんが、事実上不合格宣告と思ってください。
diyアドバイザーの使命は安全な作業を正しく伝えることです。
当日の注意点
毎年実技試験は寒い日に開催されます。そのため服装には注意しましょう。
ただし、間違ってもダボダボのニット等で行かないようにしてください。作業に適していない服装という見方をされます。
寒さで身体冷えると普段ならできることも、上手くできないことも温度管理は気をつけましょう。
最初の試験概要説明時に、ほとんどの受験者が上着を脱いで行きます。
実技試験会場は開けたスペースなのでやや広いです。
練習環境がないときは主催の実技研修に参加をしよう
日本DIY協会では、実技試験に向けた試験対策講座を開催しています。もし、自分の会社等で研修がない場合は参加をお勧めします。
試験を作ってる人たちが教えてくれる実技試験講習なので評判も良いです。※学科試験の研修が11000円、実技試験の研修が16500円(2020年度現在)
実技試験の練習
実技試験を突破するために身につけないと100%合格できないと言えるのが両刃ノコの使い方です。DIYアドバイザー試験では毎回木工の試験が組み込まれています。
そのため以下の2つの練習を積み重ねていくことが必要です。
両刃ノコで直線を切れるようにする
DIYアドバイザー試験の木工の科目では、制限時間内に指定された寸法に加工をします。直線を切ることができないと、木材同士を釘や接着剤を使わずに接合する問題で不合格になります。
おすすめの練習方法は、長さは30cm、幅が5cm〜10cmで厚みが大体1cm程度の木材をひたすら等間隔で切る練習です。
木材に関してはホームセンターなどでスギ加工材として販売していますのでそちらで入手してください。練習材料選びですが、DIYでよく使用される2×4(ツーバイフォー)は練習には不向きです。頑丈すぎますので。
けがきの正確さと早さを極める
加工する前の下書きが完成度を左右します。下書きが曲がっていたり、指定寸法とズレてしまうと、指定課題と異なる仕上がりになります。
指定寸法と違う場合は指示に従っていないとみなされ、その時点で不合格になります。とはいえ、早くやるのは難しいと思います。
ポイントはさしがねの隠し機能をマスターすることが必須です。
さしがねの厚みを利用できる問題が出題されていたり、偶数奇数の目盛りで中心線を引いたりなどのテクニックのことです。
この辺りを無意識で使えるようになれば完璧です。ただ引っ掛けもありまして、問題の中にはコンベックスが用意されている時があります。
そのときはすぐにコンベックスを使いましょう。さしがねの機能を使おうとするあまり、焦って時間をロスします。さしがねよりコンベックスの方が早く下書きできる時がありますので注意しましょう。